猫にも「言葉」がある!?
愛猫家のみなさんは、
「猫の言葉が分かったらなあ」「猫と会話ができたらなあ」
と思ったことはありませんか?
猫はいつも「ニャー」「ニャーゴ」としか言っていないように見えますが、実は飼い主や世話をしてくれる人間に対して鳴き声で意思表示をしているのです。
元々猫の祖先は単独生活を送る動物だったため、猫同士のコミュニケーションが必要とされるのは縄張り争いのケンカや、交尾・子育てなど、限られたシチュエーションだけでした。
しかし人間と暮らすようになり、食事・トイレ・環境などの世話をしてくれる人間に対し、鳴き声や仕草で意思表示をするようになりました。
猫のコミュニケーション能力は、人との暮らしの中で、飛躍的な発展を遂げたようですね。
今回は、そんな猫の気持ちが分かる「鳴き声」の違いをご紹介しましょう。
人間に呼びかけるときの鳴き方
甘えたり、ごはんや抱っこをねだったり。
猫は飼い主に何かを要求する時に、「ニャー、ニャオーン、ニャーオ」など、鳴き声で訴えかけます。
完全室内飼育の猫の場合、飼い主に要求することといえば「ごはん」と「トイレが汚い」「部屋に入れて欲しい」などでしょう。
意外と猫は根性があり、その要求が通るまで鳴き続け、だんだんと声が大きくなっていくこともあります。
特に「トイレが汚い」という要求の場合、猫は汚いトイレに入ることを嫌がり、膀胱炎などの病気に繋がることもあるので、注意してあげましょう。
ケンカや防衛
同じ「ニャー」「ニャオーン」でも、語尾が長く伸びたり、「アァオ〜」のような不気味なうなり声を出すのは、猫が見慣れない相手を警戒して威嚇しているときの鳴き方です。
完全室内飼いで単独飼育猫の場合でも、水が苦手な子をシャンプーする時や、病院で診察される時、初対面の人間と遭遇した時などに、この鳴き方をすることがあります。
獣医師によっては、診察時にあまりにこの鳴き方をして手も出てくるような猫の場合、病状が深刻でなければ触診を見合わせることもあります。
ケンカの場合、攻撃に発展すると「ウォー ウォー」「ギャオー」というケンカ特有の鳴き声に発展します。
感情が声に出る場合
TVや動画サイトで「しゃべる猫」が紹介され、話題を呼ぶことがあります。
飼い主が帰ってくると「おかえり」と言う猫や、ごはんを食べる時に「マグロうまいな〜」と言う猫など、どれも微笑ましくてかわいらしいですね。
あそこまではっきりと人間に単語として聞き取れる言葉をしゃべれる猫は、決して多くはないでしょう。
しかし、飼い主が帰った時に「ニャニャニャニャ」「ニャロロロロ」と連発で鳴いて玄関まで迎えにきたり、ごはんを食べながら「アゥ アゥ アゥ アゥ」と唸るような声で鳴くことがあります。
猫なりに、飼い主の帰宅やごはんを喜んでいるのですね。
「しゃべる猫」たちは、「より人間の言葉に近い鳴き方をすると、もっと飼い主の注意を引くことができる」ということを、人間との暮らしの中で学習したのかもしれません。
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猫はこれらの鳴き声の他にも、豊富なボディランゲージで人間に意思表示をしてきます。
また、愛猫の鳴き方の特徴を掴めば、猫が病気や怪我で苦しんでいる時にも、速やかに発見できる場合があります。
愛猫との快適な暮らしのために、猫の気持ちがもっと分かるようになりたいものですね。
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Nona

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