「猫は魚が好き」は、実は日本だけ?
「猫の好きな食べ物」といえば、何をイメージしますか?
日本の皆さんなら、多くの方が「魚」と答えるのではないでしょうか?
確かに我が家の猫も、マグロ味やかつお味などのフィッシュテイストのフードやおやつが大好きです。
(画像:Pixabay)
しかし「猫は魚が好き」というイメージは、実は日本をはじめとする一部の国や地域だけのものだということをご存知でしょうか?
世界の猫の「好物」は?
海外の「猫の好物」は、いったい何なのでしょうか?
調べてみると、驚きの事実が次々と判明しました。
たとえば欧米などの猫は、魚ではなく肉が大好き。
「牛」や「チキン」などが人気のようですが、オーストラリアにはなんと「カンガルー味」のキャットフードが売られているというから驚きです。
(画像:Pixabay)
またパスタがよく食べられているイタリアでは、猫もパスタが大好きです。
大人気のTV番組『岩合光昭の世界ねこ歩き』でも、イタリアの猫がポモドーロを美味しそうに食べる様子が放送されていました。
なんと、人間と同じように上手に麺をすするねこもいるのだから、驚きですね!
更に驚くのは、インドの猫の好物がなんとカレーということ!
その他にもメキシコではトウモロコシ、スイスではチーズなど、猫の好物は国や地域によって実にバラエティに富んでいます。
日本の猫が「魚が好きになった」理由
なぜ猫の好きな食べ物に、このような地域差があるのでしょうか?
実は猫は、飼い主である人間がその国や地域でよく食べているものが好物となり、よく食べるようになるのだといいます。
ですから肉をあまり食べずに魚を食べる機会の多かった日本では、一緒に生活している猫も魚をよく食べるようになったのです。
(画像:Pixabay)
NHKのTV番組『チコちゃんに叱られる』では、日本の猫が魚を好きになった理由には「生類憐みの令」も関わっていると解説されました。
「生類憐みの令」が発令された結果、日本国内の猫の数が急増しました。
頭数が増えた猫は、必然的に「余りもの」の食材を食べることになりました。
当時の日本人は肉ではなく魚を食べて動物性タンパク質を補給していたため、猫もその余りものである魚をよく食べるようになった、ということです。
人間と一緒に生活する猫は、食生活までも飼い主である人間に大きく影響されるようですね。
しかし愛猫の健康のことを第1に考えると、味付けの濃い人間の食事やお菓子をなんでも与えるのは、ちょっと考えもの。
皆さんはできるだけ、猫には猫用のフードやおやつを、適量あげるようにしましょう。
![]() 人間と違って、犬や猫などのペットには、公的健康保険がありません。 |

さわの唯

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