猫の食事の好みは結構うるさい?
筆者の飼い猫は、2020年末に18歳の誕生日を迎えました。
猫の18歳といえば、人間なら88歳くらいと、かなりの高齢です。
筆者が丸18年近く猫と暮らしてきて思うのは、猫は食べ物の好みがかなりうるさいということ。
特に高齢になると、猫も様々な経験や知恵を積んで頑固になるのか
「もうこのゴハンは飽きた!」
「このゴハンは絶対にイヤ!」
という意思表示をはっきりとするようになります。
またコロナ流行を機にテレワークが増えたことで、SNS上で
「猫の餌の好き嫌いが激しくなった」
と嘆く飼い主の声も聞かれるようになっています。
そんな猫の「食べ物の好き嫌い」には、どんな理由があるのでしょう?
突然食欲が落ちた愛猫。しかし…
猫の好き嫌いを、飼い主の多くは「猫のわがまま」と思うかもしれません。
筆者も最初はそう考えていました。
確かに、猫には「マイペースで自由気まま」というイメージを持つ人が多いですよね。
しかし実際は、そう単純な「わがまま」ではないようです。
我が家の猫は2020年夏に、突然食が細くなり、みるみる体重が落ちてしまいました。
既に当時17歳だったこともあり、家族全員が猫の体調を心配したのはいうまでもありません。
・持病が悪化した
・歯が痛くて食べられない
・猛暑で夏バテしている
・コロナ禍で家族の中にほとんど外出を伴う仕事がなくなった人間がいるので、環境の変化に戸惑っている
様々な可能性を考え、緊急事態宣言解除とともに動物病院へ駈け込んで検査を受けさせたものの、緊急を要するほどの異状は何も見つかりませんでした。
しかし
「スープ状のウェットフードなら食べられるかもしれない」
と考えてパウチ入りのフードをあげてみたところ、ものすごい勢いで完食した上「おかわり」を要求。
その後はウェットフード・ドライフード・おやつ(ちゅ~る)の「フルコース」を毎日堪能するようになり、日に日に毛ヅヤが良くなっていきました。
猫がゴハンを好き嫌いするようになる原因
猫がゴハンの好き嫌いをするようになってしまうのは
・おやつの与えすぎ
・人間の食べ物を食べた
・猫の餌をよく変える
・猫の餌の劣化
・餌を与える時間が不規則
などが原因といわれています。
我が家の猫の場合、14歳頃に大病をするなどして食欲が落ちた時期がありました。
それ以前から持病があったため、処方食のドライフードだけを食べさせていましたが、体調が悪く食欲がないときにウェットフードを食べたことで
「この世には、もっとおいしいものがある」
ということを学習してしまったようです。
実際にウェットフードやパウチのゴハンやペースト状のおやつなどは、猫が好む匂いや味付けがされているため、あげすぎることで好き嫌いの原因になる場合があります。
ウェットフードが「総合栄養食(主食用)」であればまだよいのですが、「一般食(おやつ・副食用)」の場合には栄養バランス的によくありません。
しかし高齢の猫や腎臓・泌尿器系の持病のある猫の場合は、ウェットフードを食べさせて水分摂取量を増やすことも大切です。
そういった場合は「総合栄養食」、また持病がある場合は獣医師に相談の上「特別療法食」と記載のあるウェットフードをあげるようにしましょう。
【参考】
・Yahooニュース「テレワーク以後、餌に「アレは嫌、コレも嫌」と言い出した… ニャンコのわがままなの?」
・ねこちゃんホンポ「猫が餌の好き嫌いをする原因は飼い主にあり!考えられる理由、対処法まで」
・教えて猫ノート「総合栄養食って、何?」
![]() 人間と違って、犬や猫などのペットには、公的健康保険がありません。 |

さわの唯

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