ペットと海外生活?飲み水はどうする?
現代の日本では、当たり前のように水道水が飲めます。
しかし、世界中どこへ行っても水道水が飲めるわけではありません。
むしろ日本のように水道水を安心して飲める国の方が、少数派と言えます。
(参考:水道水が飲める国は15カ国?日本と世界の水道水のいま)
海外で水道水を飲んだらお腹を壊してしまい、大変な目に遭った…なんて話は、割とよく耳にします。
しかし水道水が飲めない国でも、人間ならミネラルウォーターを買って飲むなど、自分で工夫ができます。
では、海外でペットにあげる水はどうしたらいいの?と、ペットの飼い主さんなら誰しも気になることでしょう。
今は海外へ移住の予定などがなくても、万が一ペットと一緒に海外生活をすることになったら…と仮定して、今回は飲み水について考えてみました。
海外で水道水が飲めないところが多い理由
水道水が飲めない国が多い理由の1つに、水の「硬度」が大きく関係しています。
硬度とは、水の中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル量のことで、これが多い水を「硬水」、少ない水を「軟水」といいます。
日本の水道水は多くが軟水ですが、海外、特にヨーロッパなどは硬水が多くなっています。
ですから水道水ではなくても、人によっては慣れない海外の硬水のミネラルウォーターを飲んで、お腹を壊してしまうこともあるのです。
これはペットの場合、より深刻な問題となります。
ペットにミネラル分を多く含む硬水を飲ませ続けると、尿路結石の原因となることがあるのです。
尿路結石は最悪の場合、我が家の愛猫のように開腹手術をして、結石を取り出さなくてはならなくなることがあります。
また国や地域によっては水道水の安全性そのものに問題があることも少なくないため、海外でのペットの飲み水は軟水のミネラルウォーターを買って与えた方が安全でしょう。
日本国内でも注意した方がいい場合がある?
海外だけでなく日本国内でも、千葉県・鹿児島県・沖縄県など一部の地域では、水の硬度が高めのところがあるようです。
日本国内の各地域の水道水の硬度は各地の水道局のHPに公開されているため、尿路結石などの持病のあるペットの飼い主さんは確認し、場合によっては軟水のミネラルウォーターをあげるなど、工夫しましょう。
近年では「ペット用の飲料水」として、ミネラル分を極力ゼロに近付けた「超軟水」も市販されていますので、そういったものを利用するのもおすすめです。
![]() 人間と違って、犬や猫などのペットには、公的健康保険がありません。 |

さわの唯

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